創業者の故・山口伊太郎氏が能装束から着想を受けて織られた帯を、錦地の太鼓腹紋にアレンジされた袋帯です。
重厚感のある唐織の本歌から錦地にすることで、軽やかで現代に使いやすい一本となりました。
このようなことが可能であるのも、紫紘さんの100年を超える歴史と豊かな製織技術の成せる業です。
唐織の風合いを残して織り出された秋草の意匠が、たっぷりとした糸使いと桃山時代らしい配色で、目を引く帯となりました。
 
雲錦とは桜と紅葉を組み合わせた図案のことで、地組織に織り込まれています。
とはいえ、主体は秋の花車です。
茶道でお召しになる方も多いかと存じますが、このくらいデザイン化されていましたら、お床の花が籠であってもよいかと存じます。
また、華やかな帯ですので、写真映えも致します。七五三にも良いですね。
 
太鼓腹紋別柄の為、図案を2つ描いて製織していくという手間をかけた帯である分、締めていただいた時にきちんと柄が出て着物を引き立ててくれます。
 
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西陣織の名門、「紫紘」。
源氏物語絵巻を西陣織で表現するという途方も無い仕事をライフワークとされ、素晴らしい帯の数々を残された故・山口伊太郎氏が創設した言わずと知れた名門の織匠。
西陣織の芸術性、創造性を極限まで高めた人物として、西陣ではその名を知らぬ人はおりません。
紫紘さんの帯のファンの方もたくさんいらっしゃる事でしょう。
伊太郎氏が突き詰めた表現を、確実に、着実に受け継ぎながら、日々現代の意匠を取り入れ新しい創作を続ける紫紘さんの帯。
「あぁ、ええ仕事っていうんはこういう事なんや。」と腑に落ちる、引き算の図案と選び抜かれた糸の配色。
それを身に纏う喜びを是非感じて頂きたいと思います。
 
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【 ご着用シーン 】
 
茶会、結婚式、七五三、パーティー等に。
 
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【 伝統色のパーソナルカラー、春、玉鬘 】
 
イエローベースさんで、かつ彩度の高い色が映える、スプリングさんに最もお勧めです。
オータムさんにもお似合いです。