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奈良市にある「富雄丸山古墳」。

ここで、国宝級の発見が2点同時にあり、大いに考古学ファンを湧かせました。

 

一点目が、なんと2m37cmもあるという国内最大級、前例のない長さの剣の発見。

蛇のように蛇行していることから蛇行剣と呼ばれています。

 

二点目が、この染帯の本歌とした「鼉龍文盾形銅鏡」です。

鼉龍とは想像上の神獣で、この発見が国宝級と呼ばれている理由が長さ64cm、最大幅31cmという大きさ、かつ盾形であることです。

大変美しい工芸的な描写が施されており、金属工芸品としても価値の高い、他に類を見ないものです。

 

また、4世紀後半という文献による国内外の記録が残されていない「空白の世紀」と呼ばれる時代の出土品であることから、この時代にヤマト朝廷がいかに畿内で影響力を伸ばしていったのかの貴重な資料になるとのことです。

この古墳の造り方は、重要な地位の臣下が埋葬される築造方法らしく、この最長の剣と最大の盾で誰が何を守っているのか、解明が待たれるところです。

 

 

きものというものがどこから来たのか、その歴史風土と民俗学としての文化を追究している蓮佳にとりましても、この発見は胸の熱くなるものでした。

考古学のロマンを写し文様をアレンジして、古代から紡がれてきた野趣味のある糸を撚り合わせて刺繍糸を作っていただき、京繍で仕上げました。

三角は死と再生、そして龍の鱗を表すことから水を意味するのではないか。

鉄に紐をつけている武器のように見えるものも描かれているのではないか。

などと、同じく考古学ファンの下絵師と語らいながら制作しました。

 

この帯は、ぜひ博物館やギャラリーにお出かけになる時に締めていただきたいと思います。

※関東腹のみに柄を付けております。

 

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【 ご着用シーン 】

 

お出かけ等に。

 

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【 伝統色のパーソナルカラー、秋、秋好中宮 】

 

伝統色のパーソナルカラー・オータムさんに映える素材です。

染帯 | 波紬 鼉龍鏡繍

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    • 素材  正絹
    • 季節  袷
    • TPO お出かけに。

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