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活気のある水色。

力のある配色。

朱、藍、京紫、鶸という伝統色で、彩度の高い色が映えるスプリングさんをイメージして制作した着物です。

紐の房を紫にすることで甘さを抑え、ご年齢層の幅を広げました。

 

 

誰が袖は「たがそで」と読みます。

袖に紐がついているのは室町時代にお袖の形に匂い袋を作り、紐で結わえて携帯できるようにしたことから来ています。

「袖」は奥深い言葉で、袖を濡らすで涙を。

袖振り合うで前世からの深いゆかりを。

君が袖振るで求愛を意味します。

 

「 色よりも 香こそあはれと 思ほゆれ 誰が袖ふれし 宿の梅ぞも 」

という古今和歌集の和歌が「誰が袖」の言葉の由来と言われますが、昔は着物に香を焚きしめていましたので、人の気配はまず人影よりも先に香りで判るのでした。

視覚より嗅覚が優位になるのは、今のように電気がない暗闇の夜を過ごした、古の人の心模様を想像させます。

『源氏物語』の「箒木巻」では、空蝉が香で光源氏その人と察する描写があります。

このように奥ゆかしい触れ合いを、「袖」は描いているのです。

 

今回は、そんな誰が袖文様を、四季折々の草花で描きました。

袷の時期はずっとお召しいただけるように季節の花を配しましたので、帯を変えてお楽しみいただける、定番の一着にしていただけるかと存じます。

 

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【 ご着用シーン 】

 

七五三、茶会、観劇、パーティー等に。

 

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【 伝統色のパーソナルカラー:春、玉葛 】

 

伝統色のパーソナルカラー、スプリングさんにお勧めの地色と配色です。

付下|水色地 誰が袖

¥570,000価格
: 水色
    • 素材  正絹
    • 季節  袷
    • TPO 月釜や歌舞伎、気心の知れた方とのパーティー、お出かけ等に。
    • お仕立て納期  ご注文受付から約1カ月半~2カ月(ご着用時期がおありの方はお申しつけくださいませ)

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