常々思っておりました。
折角の振袖、切りたくないと。

蓮佳のご提案は、袖をあらかじめ2枚創ること。
これは、ご年齢が上がられたら袖を付け替え、次の世代に受け継ぐ方がおられれば、また振袖に戻すことが可能な振袖です。
さらに、十三詣りから成人式までずっとこの一枚で対応出来るよう柄付けも考えて染めました。
 
振袖の袖と、２尺～１尺３寸の通常の訪問着として着られる丈のお袖が２組付いています。
京都では厄落としで１８歳で振袖を創る方もいらっしゃいます。
訪問着としても将来的に着られますので、１３歳～３０代前半まで長くお袖通して頂ける、慶びの二枚扇、ならぬ二枚袖です。

お柄は金銀宝尽くし。
振袖であっても、余白を意識した引き算の美学です。
 
 
最近は成人式、初着、七五三の晴れ着も呉服店での取扱が少なくなりました。
化繊やレンタル衣装が多くなった中で、「本物の京もんを着せてあげたい」と望まれている方はきっといらっしゃる、その方に届いて欲しいと願いを込めて制作しました。
 
家族の愛情の物語が、着物に込められて伝わっていくことの素晴らしさ。
それこそが蓮佳が最も大切にしているコンセプトです。
子供の着物を染める時は、特にその願いを込めてお染めしております。
職人も皆その気持ちで染めています。
祈りを重ねた晴れ着が、お嬢様の人生のお守り代わりとなりますことを心から願っています。
 
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【 ご着用シーン 】
 
十三詣、成人式には振袖として。
袖を付け替えて、訪問着としてお茶会に。
 
成人式だけでなく、お正月やご親族・ご友人の結婚式、ピアノの発表会でお召し頂いてもいいですね。