侘びの空間を生かす茶花の指南書がここに復刻!「茶室に生ける花とはなにか」その神髄がここによみがえる。
1950年代に『茶道雑誌』連載当時に写生された植物のイラストを修復し、さらにその花に纏わる知識解説を現代表記に改め、七十年の時を経ても色褪せない、茶道の普遍を繙く一冊です。
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まえがき
第一章 茶室に生ける花のこと
第二章 月々の茶花について心付いた事柄
名残の花と口切の花
炉の花
新春の花
春の花
三月の花
四月の花
五月の花
六月の花
七月の花
八月の花
九月の花
十月の花
十一月の花
十二月の花第三章 茶花に関する雑感
一月
二月
三月
四月
五月
六月
七月
八月
九月
十月
十一月
十二月あとがき
索引(花・人名及び出典)
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林利左 (ハヤシリサ) (著/文)
明治26年(1893)~昭和55年(1980)
愛知県一宮市に生まれる。本名良衛。大正初年から茶の道に入り、吉田紹清宗匠について学ぶ。大正6年(1917)表千家に入門、久田無適斎宗也宗匠の下で研修し、昭和23年(1948)即中斎家元宗匠より乱飾りの相伝を受ける。昭和20年に利左衛門を利左に改める。表千家同門会の幹事を務める。著書に「表千家流茶道 和敬の巻・静寂の巻」「茶湯の心得」「点前の基礎」「表流の茶事」「茶道具の扱い」「茶室茶庭」「茶室の花」その他がある。論語・子路篇の「君子和而不同」から庵号を採り、不同庵と号する。
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『茶室の花』
林 利左・林 正良 ( 著/文 | イラスト )
発行 河原書店
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この本は、本当に勉強になります。
1950年代に生きた茶人がそのまま語り掛けてくれるように読み進められる茶花の心得。
テクニックのみならず、調和と緊張感を生む花を、と求めた著者の真骨頂であるとのこと。
染織家としては、「こうやぼうき」の解説が大変勉強になりました。
正倉院に納められている玉箒は、中国で年始に皇后が蚕室を清める神事に習ったもの。
また、個人的に東寺の月光菩薩が一番美人だと感じている者としては、「日光椿」「月光椿」の解説に感じ入りました。
3巻まで揃えて、日めくりで学びたくなる一冊です。
書籍 | 『茶室の花』
送料税込550円
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