たっぷりとした刺繍と透明感のある友禅で、峰々に連なる紅葉を表現しました。
 
こちらの着物は、サマーさんの、サマーさんによる、サマーさんのための配色です。
竜田の風情を想起させる遠山取にした紅葉には、通常使う「朱」と「鶸」を使わず、サマーさんに映えるよう一風変わった配色を致しました。
 
そもそもサマーさんが苦手な色が「朱」です。
特にペールトーンの映えるパステルカラーが得意なサマーさんに朱を使ってしまうと、その色に負けてしまうのです。
ですが紅葉を表現するのに朱は欠かせない色。
そこで考案したのが、今回使った「くすみピンク」です。
他の色の紅葉の山の脇役として、控えめながら彩りを添えてくれる色となりました。
 
また鶸色は青味を強くすることで、サマーさんに映える緑とし、刺繍でさらに青味の光を加えました。
胡粉の山と白抜きのぼかしで、サマーさんに必要な「白」も足しております。
 
 
秋口にも、初夏にもお使いいただけるよう配色致しましたので、袷にして口切の茶事にも、胴抜袷にして青紅葉巡りにも、お袖を通して頂けますと幸いです。
 
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【 ご着用シーン 】
 
お茶会、お出かけ等に。
 
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【 伝統色のパーソナルカラー：夏、花散里 】
 
地色、友禅、刺繍全てサマーさん向けに配色致しました。