うたし糊とは、京手描本友禅の工程の一つである糊置に於いて、筒から絞り出した糊を指でかすらせていく高度な技術で、職人さんの絵心とセンスが無ければ出来ない技法のことです。
私はこのうたし糊の味わいがとても好きです。
友禅を挿さず糊で魅せていくという引き算の美学と、手仕事ならではの深い味わいが、今の時代に合った表現であるように思います。
物流が発達し、便利になった世の中に於いて、我々の仕事というのは何十人という熟練の職人さん達の技の連綿によって数カ月、時に1年以上の時間をかけて反物を染めていく仕事です。
考え、手を動かし、時を重ねていくことで生まれる価値は、まさに「モノよりコト」。
こちらの職人さんもご高齢ではありますが、出来る限り長い時間、我々に美しい仕事を見せて頂きたいと願っています。
着物はそんなうたし糊をベースに、地紋を水面に見立て、桜の花筏と致しました。
部分的にパール糸の縫いを入れ、お洒落にお使いいただけるよう演出しております。
桜狩でお召し頂きたい一枚です。
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【 ご着用シーン 】
観劇、お出かけ、茶会等にお召しください。
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【 伝統色のパーソナルカラー:冬、明石の御方 】
アイスブルーの映える冬のシーズンカラーを持つ方をイメージして制作しました。
ウインターさんはキリっとした格好いいタイプの方と、ふんわりしたロマンティックなタイプの方に分かれるようです。
こちらの反物は、ロマンティックなタイプの方をイメージしております。
付下|水色霞ぼかし うたし糊花筏
¥335,000価格
- 素材 正絹 縮緬
- 季節 袷
- TPO お出かけ、観劇、茶会等
- お仕立て納期 ご注文受付から約1カ月~一カ月半(ご着用日が決まっている方はご相談ください)