紫紘さんの織名古屋帯は、「織名古屋帯」の常識を超えています。
通常、織名古屋帯とは小紋や紬に合わせる軽やかな帯として、「略装」に用いられるものですが、紫紘さんの場合、「紫紘さんの技術力を織名古屋帯の長さにしただけ」という贅沢なつくりをされています。
まず、この図案の美しさをご覧ください。
お太鼓に竪琴、お腹は神楽鈴に振鼓です。
小さい写真ですが、竪琴の、房が揺れているのをお分かりいただけますでしょうか?
今まさに妙なる調べを奏でているような臨場感です。
ー観無量寿経には、浄土では八方から吹く風によって演奏する事無く自ずから鳴る楽器が、仏教の根本原理を説く音を奏で煩悩が起こることを防ぎ、仏法僧の三宝を念ずる気持ちが沸くとある。(Wikipediaより引用)
竪琴は箜篌(くご)と呼ばれ、天平時代に百済から伝わりました。
残念ながら伝承曲は伝わっておらず、どんな調べを奏でていたのかは現代では不明だそうです。
それでも図案に描かれた竪琴の装飾部分を見ていると、きっと天平の人々が聞きほれた天上の雅楽であっただろうことが伺い知れます。
糸は、組織に対して斜めに織り出されています。
基本は経糸緯糸で表現する織物に、これほど細い直線を20本も斜めに破綻なく織り出していくのは、至難の業なのですが、それをさらっと表現してしまう紫紘さんの技術力。
そして、天平の色を再現する豊かな配色。色数が多いと言う事は、それだけ丁数をかけているということで、織名古屋であっても全力で制作に臨む、安定の紫紘さんの姿勢です。
これほどの手数をかけているのに、お求めいただきやすい価格なのも嬉しいポイントです。
古典でありお洒落さもある織名古屋帯は、今本当に市場に少ないものです。
中でもこのレベルで織名古屋を織ってくださる織元は極僅か。
小紋にも、紬にも。
また、紫紘さんの織名古屋は凝った造りの上質な帯ですので、月釜にもお使いいただけます。
地組織の市松は、締めていただくと滑り止めになります。
お客様からも、「締めやすくて驚きました」とお声を頂く、紫紘さんの織名古屋帯。
関東巻は神楽鈴ですので、三番叟の観劇にもいいですね。
関西巻は振鼓。初詣にもいかがでしょうか?
西陣織の名門、「紫紘」。
源氏物語絵巻を西陣織で表現するという途方も無い仕事をライフワークとされ、素晴らしい帯の数々を残された故・山口伊太郎氏が創設した言わずと知れた名門の織匠。
西陣織の芸術性、創造性を極限まで高めた人物として、西陣ではその名を知らぬ人はおりません。
紫紘さんの帯のファンの方もたくさんいらっしゃる事でしょう。
伊太郎氏が突き詰めた表現を、確実に、着実に受け継ぎながら、日々現代の意匠を取り入れ新しい創作を続ける紫紘さんの帯。
「あぁ、ええ仕事っていうんはこういう事なんや。」と腑に落ちる、引き算の図案と選び抜かれた糸の配色。
それを身に纏う喜びを是非感じて頂きたいと思います。
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【 ご着用シーン 】
お出かけ、お食事等に。
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【伝統色のパーソナルカラー、秋、秋好中宮】
透明感のある深い色、臙脂や濃紺の締め色が効いています。
他にもスプリングさんも綺麗にお召し頂けます。
織名古屋帯 | 紫紘 竪琴
- 素材 正絹
- 幅 8寸2分仕上がり基準
- 季節 袷
- TPO お出かけや月釜に





































































































