星に願いを廿十八宿、すなわち宇宙を表した星尽くしの染帯。 廿十八宿とは、月が地球を一周する間に通過する28の星座のことです。 天球を西から東に28個に不均等分割した星座は、大きく分けて4つの方角に区分されます。 1つの方角の中にある7つの星宿を繋げた形を、有名な四神―すなわち、...
花筏の染帯「花筏」 桜の花びらが川面を束になって流れていく様を筏に例えて表した美しい言葉は、春の季語です。 工芸意匠としても古くから伝わり、中でも高台寺蒔絵の花筏は有名です。 筏は、人生という大きな川をたゆたう我々自身の比喩でもあります。 儚くも、その生命は実に美しいもの。...