

伝統色のパーソナルカラー
日本で一番最初にパーソナルカラー診断に基いて服選びをした人は誰でしょう? それは、「源氏物語」の主人公、光源氏です。 「歳末の衣配り」として有名な、「 第二十二帖 玉鬘 」の巻で、身分によって着物の色が決まっていた時代に「 げに、似ついたる見むの御心なりけり。 」、つまり、「似合う」ことを服選びの基準にしました。 それでは、日本で一番最初に染匠としての力を発揮した人は誰でしょうか? それは、光源氏の最愛の夫人、「紫の上」です。 染匠とは、今でいう総合プロデューサーのことで、実際に手を動かして友禅や刺繍をする訳ではありませんが、着物創りの指揮者にあたります。 蓮佳の仕事も同様です。 紫の上は「 かかる筋はた、いとすぐれて、世になき色あひ、匂ひを染めつけたまへば、 ありがたしと思ひきこえたまふ。(染織の才能があり、何とも言えない素敵な色合いや、艶のある色柄を染め出す。) 」と源氏に高い評価をされています。 また、源氏に「 着たまはむ人の御容貌に思ひよそへつつたてまつれたまへかし。着たる物のさまに似ぬは、ひがひがしくもありかし。(お召しになる方のご容貌