日時・場所
2021年12月16日 11:30 JST – 2021年12月19日 17:00 JST
創造空間 kamenos, 日本、〒879-1507 大分県速見郡日出町豊岡4745
イベントについて
【 紫の種を蒔く 】
その昔、大宰府から平城京へ運ばれた、万葉人に愛された草がありました。
その名を、紫草と言います。
今では絶滅危惧種に制定されている紫草の根は、「紫根/しこん」と呼ばれる天平時代から使われてきた天然染料で、古くは「冠位十二階」に一位の者が着用すると定められた高貴な色でした。
額田王のうたに、
あかねさす 紫野行き
標野行き 野守は見ずや
君が袖振る
と詠われた紫草。
かつて大分で生産され、長く途絶えていた紫を「紫のゆかりを途絶えさせてはならぬ」と、平成の時代に種を蒔いた人がいました。
大分県竹田市在住だった中川藤義氏です。
紫草の栽培は非常に難しいと言われます。
しかし中川氏は発芽を実現し、東大寺の紫衣の原材料として紫根を提供されました。
惜しまれながら2020年に逝去した中川氏の功績を後世に伝え、中川氏が蒔いた紫の種を途絶えさせることなく、私達の心に紫の種を蒔くきっかけを作れたら。
そのような思いで、大分県豊後大野市で中川氏の遺志を継ぎ、紫草栽培を続ける「十時花園」さん、大分県速見郡日出町で大分の魅力を発信する「創造空間kamenos」さんのご協力を賜り、紫を知る為の展覧会を開催させて頂く運びとなりました。
さらに、特別ゲストとして、12/18(土)は九州歴史資料館学芸調査室長・松川博一先生をお招きし、「大宰府と紫草(むらさき) -木簡と正倉院文書からみた-」というテーマでご講演を賜ります。
本展覧会にて、大分の紫草栽培の歴史を辿りつつ「紫草」の魅力を広く紹介することで、今後の保存継承への道筋を照らしたいと願っています。
--- 記 ---
【 紫の種を蒔く 】
◆日:2021年12月16日(木)-19日(日)
◆時:11:30-17:00
◆会場:創造空間kamenos
TEL: 080 - 9144 - 0374
大分県速見郡日出町豊岡4745
駐車場20台
※ご予約無しでどなたでもご観覧頂けます。
---
◆18日(土) ギャラリートーク ※後日配信予定
◆18:30 - 19 : 30 特別講演会
九州歴史資料館学芸調査室長 松川 博一 先生
「大宰府と紫草(むらさき) -木簡と正倉院文書からみた-」
◆19:45 - 20:30 座談会
十時花園 十時 成也 氏
◆開場18:00 / 定員20名 / 3,500円(税込) お弁当付き
※ 郷膳うさ味さんのお弁当をご用意しています。
※予約制:京きもの蓮佳HP(こちらのページよりご予約お願い致します)、kamenosにて事前予約をお願い致します。