日時・場所
2021年12月22日 10:00 – 17:00 JST
オンラインイベント
イベントについて
【紫紘の世界Ⅱ】源氏物語錦織絵巻(宿木巻)と山口伊太郎作西陣織の鑑賞会
2020年創業100周年を迎えた、西陣織の帯匠「紫紘」。
昨年コロナ禍の中9月に開催しご好評を頂いた【紫紘の世界展】ですが、県を跨ぐ移動が難しい時期の開催となり、ご来場叶わなかったお客様から残念のお声を頂いておりました。
そこで、紫紘さんの西陣織の素晴らしさを広く皆様にご高覧頂ける『鑑賞会』を、緊急事態宣言明けの3/27-28(土日)にかけて、開催させて頂きます。
創業者の故・山口伊太郎氏は、西陣では知らぬ人のない伝説的な人物です。
本鑑賞会では、伊太郎氏後年のライフワークだった、西陣織で国宝・源氏物語絵巻を創作するという偉業「源氏物語錦織絵巻」全四巻のうち、「宿木」の一場面を抽出した小巻の展示をはじめ、絵巻創作の一端を垣間見ることの出来る品々を陳列します。
また、特別な鑑賞の機会として、伊太郎氏デザインの『桜』に因んだ帯を陳列し、紫紘さんの『西陣織でお花見』を楽しんで頂けましたら幸いです。
【京きもの蓮佳より皆様へ】
いつも弊社をご愛護賜り、心より感謝申し上げます。
コロナ禍の中でも、「職人さんを応援したいから」と皆様から多大なご厚情を賜り、着物や帯をお楽しみいただいておりますこと、改めてお礼申し上げます。
業界ではこの一年、高齢の職人の引退・廃業が続いています。
このままでは、京友禅・西陣織の伝統が途絶え、技術伝承が出来なくなると危惧しています。
西陣織等の呉服は、普段展示会で販売され、一般に鑑賞用として公開されることはありませんでした。
しかしながら、山口伊太郎氏の制作された「源氏物語錦織絵巻」はフランス国立ギメ東洋美術館に収蔵され、デザインされた袋帯は不変の輝きを放っています。
西陣織は世界に通じる美術品です。
そこで、本企画において改めて西陣織作品の鑑賞会を開くことで、今一度西陣織の素晴らしさ、高度な技術力を公開し、作品鑑賞の場を設け、皆様と共に「帯を愛でる」時間を過ごせましたら幸いです。
【西陣織で源氏物語絵巻を織った帯匠・紫紘について】
創業者の故・山口伊太郎氏は、明治34年(1901年)に生まれ、平成19年(2007年)、105歳で逝去なさるまで、幾多の技術開発を推し進め、西陣織を「芸術」まで高められました。
中でも、1970年・70歳から始められたライフワーク、国宝・源氏物語絵巻を西陣織で創作するという挑戦は、当初10年で完成する予定でしたが、最終巻の指示を全て終えた伊太郎氏ご逝去の翌年2007年、37年の歳月を経てついに完成し、国内のみならず海外の美術館に収蔵される等、世界中で話題となりました。
そのご功績により、下記の勲章を受章されています。
●昭和43年・黄綬褒章
●昭和48年・勲5等瑞宝章
●平成7年・フランス国立ギメ東洋美術館に『源氏物語錦織絵巻』収蔵 / 仏国オフィシエ芸術文化勲章を受章
●平成13年・京都市芸術功労賞を受賞
●平成18年・京都府文化賞特別功労賞を受賞
他、受賞多数。
-記-
◆日程:
・2021年3月27日(土)-28日(日)
・10:00-17:00
・入場料1,000円
◆場所:山科伯爵邸 源鳳院
〒606-8333
京都市左京区岡崎法勝寺町77
◆ご予約について:
本鑑賞会はどなたでも予約無しにてご入場頂けます。
コロナ感染対策として混雑時間を避ける為、ご来場日時がお決まりのお客様は、事前にお知らせくださいませ。
◆コロナ感染対策について:
・当日は検温、アルコール消毒にご協力ください。アクリルパネルをご用意し、感染対策に努めます。
・体調の優れない方はご来場をお控えください。
・感染対策の指針に基づき、30畳の会場ですが、10名様までのご入場可とさせて頂きます。
・館内混み合いました場合、入場制限をさせて頂く場合がございます。