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紫紘さんの名作の一つ、「雪持笹」です。

この帯の美しさ、抒情性を前にして、私が語る言葉はありません。

ただ感じて頂きたい…。

 

ある日、滋賀の近江商人旧邸前に広がる笹に、雪が積もった情景に出会いました。

薄明るい空から舞い落ちた粉雪が音もなく降り積もり、やがて笹の葉を俯かせるほどの重みを持ち、一面の銀世界となりました。

濡れた葉面と新雪の白のコントラスト。それはもう胸を打つ光景でした。

 

 

織で、絵を描く。

ということは、本当に難しいことです。

自由に絵を乗せていける友禅と違い、織の組織は方眼上の組織を埋めていく設計だからです。

それなのに、この帯は降り積もる雪の重み、静かに舞う粉雪、雪焼けの葉の照り感まで表現されているのです。

 

もう、この袋帯に必要なのは良い生地の色無地のみです。

新しい年を、この帯と共に迎えることが出来る方はどんなにか幸せなことでしょう。



 
西陣織の名門、「紫紘」。
源氏物語絵巻を西陣織で表現するという途方も無い仕事をライフワークとされ、素晴らしい帯の数々を残された故・山口伊太郎氏が創設した言わずと知れた名門の織匠。
西陣織の芸術性、創造性を極限まで高めた人物として、西陣ではその名を知らぬ人はおりません。
紫紘さんの帯のファンの方もたくさんいらっしゃる事でしょう。
伊太郎氏が突き詰めた表現を、確実に、着実に受け継ぎながら、日々現代の意匠を取り入れ新しい創作を続ける紫紘さんの帯。
「あぁ、ええ仕事っていうんはこういう事なんや。」と腑に落ちる、引き算の図案と選び抜かれた糸の配色。
それを身に纏う喜びを是非感じて頂きたいと思います。
 
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【 ご着用シーン 】
 
お出かけ、茶会、結婚式、パーティー等に。
 
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【 伝統色のパーソナルカラー、冬、明石の御方 】
 
ウインターさんにお勧めです。

袋帯 | 紫紘 雪持笹

¥500,000価格
: 銀
数量
在庫残り1点
    • 素材  正絹
    • 幅   8寸2分仕上がり基準
    • 季節  袷
    • TPO 礼装に

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